
メソポーラスシリカは、相対湿度(RH)依存の水分吸収と抵抗(R)モニタリングによる読み取りの原理で動作する湿度センサーのマトリックスとして一般的に使用されています。導電性添加剤による感度向上に多くの研究が費やされてきましたが、センシング挙動に対する細孔構造の役割はこれまで系統的に調査されていませんでした。ここでは、0.5~85% RH範囲における抵抗型センシング性能に対する細孔径と気孔率の影響を紹介します。様々なセンサーにわたって、メソ細孔径と線形RHセンシング範囲の間に明確な相関が確認されました。より大きな細孔(≈15 nm)を持つセンサーは、より小さな細孔(<8 nm)のセンサーよりも大きな傾き(ΔlogR/ΔRH)で65~85% RH範囲において線形応答を示します。さらに、細孔径を維持しながら気孔率を増加させることで、15~85% RH範囲全体でより良いセンサー性能が得られます。特に、約15 nmの細孔径と70%の気孔率の組み合わせは、測定範囲において大きな抵抗対RH応答(R0/R ≈ 10000)を示し、応答時間と回復時間はそれぞれ3秒と9秒でした。これらの知見は、広範囲の高性能メソポーラスセンサーの開発、および特定のRH範囲で動作するよう特別に設計されたセンサーのガイドラインとなる可能性があります。